Amazonで買うことは多いですよね。実は、自分でも売れます
Amazonで買い物をすることは多いと思います。本、日用品、家電。届くのが速いので、自分もよく使います。
でも「Amazonで売る」となると、大きな会社や専門の業者がやっているもの、と思っている人が多いです。
実は、個人でも売れます。しかも、新品だけではなく、中古も売れます。
自分は、本を仕入れて売る仕事を5年やっています。売っているのは全部中古の本です。ブックオフなどで仕入れた本を、Amazonに並べて売っています。
この記事では、Amazonで売るとはどういうことか、なぜ自分がAmazonで売っているか、どうやって始めるかを書きます。
新品だけじゃなく、中古も売れる
Amazonの商品ページを開くと、値段の下に「中古品」という欄があるのを見たことがあると思います。
あそこに並んでいる中古品は、Amazonが売っているのではなく、出品者が売っています。個人の出品者もたくさんいます。
つまり、自分が持っている本を、あのAmazonの商品ページに「中古品」として並べることができます。
メルカリと違うのは、商品ページをゼロから作らないことです。Amazonにはすでに本の商品ページがあります。写真も、タイトルも、説明も、もう載っています。自分がやるのは、そのページに「この本、中古で1冊あります」と乗せるだけです。写真を撮る必要がありません。
本1冊からできます。
なぜ自分はAmazonで売っているのか
自分はメルカリも使っています。でも、売っている本の9割はAmazonです。理由は3つあります。
理由1:お客さんの数が、そもそも違う
Amazonの利用者数は、国内最大級です。
「この本を買おう」と思った人は、まずAmazonで検索します。メルカリで「誰か出してないかな」と探す前に、Amazonで検索して、そこにあれば買います。
お客さんの数が多いということは、売れる数が多いということです。同じ本を同じ値段で出しても、Amazonのほうが早く売れます。自分が9割をAmazonにしているのは、単純にそこで売れるからです。
理由2:FBAという仕組みがある
FBA(フルフィルメント by Amazon)という仕組みがあります。
売れる前に、本をまとめてAmazonの倉庫に送っておく。すると、保管も、梱包も、発送も、お客さんへの対応も、全部Amazonがやってくれます。
売れたら通知が来る。自分は何もしない。
自分は面倒くさがりです。売れた本のほとんどは、売れた瞬間から相手に届くまで、一度も触っていません。5年続いているのは、この仕組みがあるからだと思っています。
自分で梱包して送る「自己発送」もできます。数が少ないうちはそれで十分です。
理由3:Amazonという場所への信頼
お客さんは「Amazonで買う」こと自体に安心感を持っています。個人の出品でも、Amazonの商品ページに並んでいれば、普通に買われます。FBAなら配送も速い。この力に乗れるのが、Amazonで売る強みです。
メルカリで1冊売るのに、自分は6回動く
最初はメルカリだけで売っていました。メルカリは、本を買ったことがある人なら誰でも始められます。それは間違いないです。
ただ、1冊売れるまでに自分が動く回数を数えると、こうなります。
- 写真を撮る
- 説明文を書く
- 値下げする
- コメントに答える
- 梱包する
- 発送する
6回です。10冊なら60回。月に200冊なら1,200回。
売れる本を見つける力がついてきたころに、この1,200回に自分の時間が食われ始めます。仕入れに行きたいのに、家で梱包している。そういう日が増えてきます。
Amazonで売るようになって、この6回が0回になりました。
うちの本が売れるまでの、手の数
Amazonで売るようになって、いちばん変わったのはここです。
本が売れるまでに、誰の手が動いているか。
- 仕入れ:自分
- 仕分け・外注さんに渡す準備:家族
- 梱包・納品:外注さん
- 保管・発送・お客さん対応:Amazon
- 値段の上げ下げ・在庫の管理:道具(プライスター)
自分がやっているのは、仕入れと管理だけです。
FBAは、工程が「倉庫に送るまで」できれいに切れています。だから人に渡しやすい。家族には「仕分けて、外注さんに渡す準備をする」まで、外注さんには「梱包して、Amazonの倉庫に納品する」まで。渡すときに説明することが少ないです。
メルカリのように、写真の撮り方や説明文の書き方、コメントの返し方に自分の色が出る工程は、渡すのに時間がかかります。Amazonにはその工程がありません。
自分が仕入れに出ている間に、家で家族が仕分けをしていて、外注さんが梱包して納品していて、Amazonの倉庫から本が出ていく。帰ってきたら「売れました」の通知が並んでいる。
面倒くさがりの自分が5年続いているのは、この形にしたからです。
手数料は、メルカリに比べると高いです
ここは先に書いておきます。Amazonの手数料は、他のプラットフォームと比べると高い。
メルカリの手数料は売値の10%です。Amazonは、販売手数料にFBAの手数料が乗るので、本によっては売値の3割近くが消えます。3,000円で売れた本の1,000円がAmazonのもの、ということが普通に起きます。
それでも残るお金は、Amazonのほうが多い。
見てもらえる数が違うので、売れる数が違う。そして、売れたあとの作業がゼロになる。月に200冊、1冊5分で梱包しても16時間です。その16時間を、梱包ではなく仕入れに使う。売上を作っているのは、梱包ではなく仕入れのほうです。
手数料で払っているお金は、この16時間の代金だと思っています。
始め方:セラーアカウントを作る
Amazonで売るには、出品用のアカウント(セラーアカウント)を作ります。買い物用のアカウントとは別に、出品者としての登録をする、と思ってください。
用意するもの
- メールアドレス(普段の買い物用と分けてもOK)
- 電話番号(スマホでOK)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 銀行口座(売上金の受け取り用)
- クレジットカード(料金の支払い用)
プランは2つ
- 小口出品:月額なし・1点売れるごとに100円・まず試したい人
- 大口出品:月額4,900円(税別)・基本成約料なし・本格的に売る人
ざっくりの目安は「月に50点以上売るなら大口のほうが得」。最初は小口で試して、あとから変えられます。
ひとつだけ注意。 Amazonの登録画面は、大口出品が標準になっています。公式ページの目立つボタンからそのまま進むと、気づかないうちに大口で登録されて、登録直後に月額がカードに請求されることがあります。小口で始めたい人は、「小口出品」の入り口から進んでいるか確認してください。間違えて大口になっても、セラーセントラルの「出品用アカウント情報」から小口に変更できます。
登録の流れ
- Amazon出品サービスの公式ページを開く
- 小口で始めるなら「小口出品」の登録入り口から進む
- 氏名・住所・電話番号などを入力する
- 本人確認書類をアップロードする
- 銀行口座・クレジットカード情報を登録する
- Amazonの審査を待つ(数日かかることがあります)
- 審査が通れば、出品できるようになります
料金や入力項目は変わるので、Amazon出品サービスの公式ページで確認してください。 https://sell.amazon.co.jp/
出品のやり方
アカウントができたら、出品です。メルカリと大きく違うのは、すでにある商品ページに「相乗り」するのが基本、ということです。
- セラーセントラル(または出品用アプリ)で、本を検索する(バーコード、タイトル、ISBNで探せます)
- 該当する商品ページを選んで「出品する」
- コンディションを選ぶ(ほぼ新品/非常に良い/良い/可)
- コンディション説明を書く(状態を正直に、具体的に)
- 価格を決める(他の出品者の価格を参考に)
- 発送方法を選ぶ(自己発送 or FBA)
これで出品完了です。中古本では、コンディション説明が信頼のすべてです。「カバーにスレあり」「ページに書き込みなし」など、状態は正直に、具体的に書く。ここを丁寧にやる出品者は、評価が育ちます。
発送は2つの方法
自己発送は、メルカリと同じ感覚です。売れたら通知が来る、梱包する、送る、セラーセントラルで「出荷通知」を押す。単品の本ならクリックポストが定番です。
FBAは、売れる前に本をまとめてAmazonの倉庫に送っておく方法です。
- セラーセントラルで納品プランを作る(送る商品と数量を選ぶ)
- 商品ラベル(SKUラベル)を印刷して、1冊ずつ貼る
- 段ボールに詰めて、サイズと重さを入力する
- 配送方法を選んで、ラベルを箱に貼って発送する
- 倉庫で受領されたら、販売スタート
- 売れたら、何もしなくてOK
倉庫に送る送料は「FBAパートナーキャリア」という提携運送会社の割引を使うと安くなります。送料は売上から自動で引かれます。
先に知っておいたほうがいいこと
いいことばかり書くと嘘になるので、引っかかりやすいところも書きます。
入金が遅い。 メルカリは売れたらすぐ売上金になりますが、Amazonの入金は基本2週間に1回です。仕入れたお金が戻ってくるまでに間が空くので、手元のお金が少ないうちはここが苦しい。自分は借金500万円からのスタートだったので、最初はメルカリから始めて、回るようになってからAmazonに移りました。この順番は、合っていたと思っています。
手数料が別にかかる。 販売手数料のほかに、FBAには保管と配送代行の手数料がかかります。大口なら月額もあります。売値からこれを引いて、仕入値を引いて、残るかどうか。出品する前にここを見る癖をつけると、損する本を仕入れなくなります。
Amazonで売ってみたいなら
順番だけ書きます。
- メルカリで10冊売る(本が売れる感覚をつかむ)
- Amazonのセラーアカウントを作る(小口でいい)
- 自己発送で1冊出す
- 月に30冊を超えたら、FBAに送ってみる
本せどりを続けてベテランになった人は、ほぼ100%の方がAmazonで売っています。手数料が高いのに、です。理由は、ここまで書いたとおりです。
Amazonで買うことは多いと思います。同じ場所で、売ることもできます。
最後に。Amazonは「出したら終わり」ではないです
倉庫に預けたら手が離れる、と書きました。ひとつだけ、離れない仕事があります。値段です。
Amazonの値段は、寝ているあいだに動きます。自分が動かさなくても、他の出品者が下げれば自分の本は誰の目にも触れなくなる。逆に、安く出していた人が売り切れれば、自分の本は上げられる。
これを手でやると、せっかく倉庫に預けた意味が消えます。倉庫の中の本の値段を、毎朝ぜんぶ見ている生活になるので。
自分は、この仕事も道具に渡しています。プライスターという、Amazonで売る人向けの道具です。5年払い続けている理由は、この記事に書きました。
→ プライスターという便利なツール
https://hon-sedori-note.pages.dev/posts/pricetar-tool